【要約】
前回に引き続いて、岡部さんの旅を通して、ダイヤモンドソサエティとその周辺の魅力をご紹介していきます。
【はじめに】
宗澤政宏氏が代表を務めるダイヤモンドソサエティは全国でリゾートホテルを経営しています。前回に引き続いて、今回も岡部さんの旅を通してタイヤモンド片山津温泉ソサエティの魅力をご紹介していきます。
【一汁一菜に一糀。美味しい日本を召し上がれ】
金沢・大野は江戸初期を起源とする醤油全国五大生産地のひとつ。
「霊峰白山の伏流水、北前船が運んだ麦や大豆、能登の塩などを使っての醤油醸造が、加賀藩の産物番付に載るほど盛んにおこなわれました」と、創業100余年、ヤマト醤油味噌4代目の山本さん。
「ようこそいらっしゃいました」と岡部さんに振る舞われたウェルカムスイーツは、醤油ソフトクリーム。「コクがあって、キャラメルのような味わいはクセになりそう」と瞬く間に完食です。
その様子に目を細める四代目、「いろいろ試した結果、醤油の相性が一番良かった。人気が人気を呼んで、観光客がわざわざこれを目指して来られるほどです」。
古さと新しさ、トラッドとアバンギャルド、西洋と東洋、これらを融合させた『糀パーク』は工場、糀蔵、直売所、ひしほ蔵、発酵食美人食堂、キッチンスタジオが、まるで映画のセットのように建ち並びます。「ここから発信したいのは、一汁一菜に一糀。」米を主食に、具たくさんの味噌汁、季節の食材を味噌や塩糀など発酵調味料で味付けしたお菜…、代々受け継がれた木桶で醸す逸品は、伝統的な和食を支え、今やパリの三ツ星レストランから指名買いを受けるように。
いま、私たちの身近にあって、空気のような存在の味噌や醤油を見直す時期が来ているのかもしれません。
【海鮮網焼「旬々亭」 弾む会話を器に載せて】
今宵、岡部さんが予約したのは、ダイヤモンド片山津温泉ソサエティ1階、カウンター席のこぢんまりした食事処。
「女性の一人旅でも、こんな雰囲気だと気軽にお食事を楽しめますね。」と、岡部さんはすっかりリラックスした感じです。
「料理もさることながら、カウンターの内側の料理人とおしゃべりを楽しみたいというお客さまは少なくありません。また、隣り合わせたお客さま同士が打ち解けて、お友だちになることもしばしば。そういう様子を間近に見られるのは幸せですね」と山下料理長。
百戦錬磨の料理長が腕を振るうのは、器という着物によって、華麗に変身した郷土料理の数々です。「たとえば、目と鼻の先の橋立漁港で水揚げされたズワイガニは、九谷焼の絵皿に載せて。他には、甘海老、バイ貝、ノドグロ、アンコウなど、日本海の幸は挙げればキリがない。
今日、岡部さんが訪ねたヤマト蔵の醤油や味噌も強い味方です」。さらには、加賀鳶、天狗舞、菊姫など、地元蔵元がそれぞれの土地ごとに。自然の恵みを生かした味わい深い美酒。旨し料理、酒、おしゃべりが三位一体となったひとときが、記憶に残る旅を彩ります。
【ここでしか味わえない、至福の時間を満喫】
「初めて片山津温泉に来たときは、大阪からサンダーバードに乗って。今回は東京から北陸新幹線で。交通手段にも隔世の感がありますが、私自身の旅の楽しみ方にも変化があることをしみじみ感じました」と岡部さん。
そのひとつが、所有というより、共有のスピリットが「心地よかった」オーナーズクラブホテルの在り方です。
「成熟した人たちで運営していくことは、大きな別荘のよう。その良さに気づかされたのは、私が少し大人になったからでしょうか」と肩をすくめます。
そして日本のモノづくりに精出す現場で、伝統と革新のムーブメントをヒシヒシ実感したと話します。「その土地を訪れ、そこで汗する人を目撃すると、モノに対する愛着が一層深まりますね。旅とはそういう出会いを積み重ねていくことかもしれません」。
【最後に】
ということで、ダイヤモンド片山津温泉ソサエティの魅力をご紹介してきましたが、この他にも様々な楽しみ方を出来るのが、ダイヤモンドソサエティのすごさです。
これこそが、宗澤政宏氏の経営者としての並外れた手腕の証ではないでしょうか。